六郷水門
オススメ度 



各ポイントクリックで詳細をご覧頂けます

ポイントの特徴
多摩川の最河口ポイントの1つ、六郷水門。
昭和6年に設置された水門は味のある造りです。テナガ釣りのポイントとしては超有名で、六郷橋から約1キロ、徒歩だと15分くらいで到着するので、六郷土手のテトラ帯〜六郷水門を釣り歩くことが可能です。

最寄り駅は京急『雑色駅(ぞうしきえき)』で、商店街を道なりに進んで行くと15〜20分程度で水門に出ます。
テナガ以外にもハゼ、シーバス、ウナギの好ポイント。

同じ六郷でも六郷土手のテトラ帯付近とは全く違うロケーションで、アシ原が多く広がり、図でも示している『アシ原』には多くの野鳥が訪れ、一日中鳥のさえずりが聞こえます。その為バードウォッチャーも多く訪れます。

水門付近から本流を見ると開けた景色になります。
水鳥や野鳥もたくさん飛来し、他の水生生物も多いので生命感が感じられるのが、六郷水門付近の特徴ともいえます。

【分かりやすいポイント】
水門、船溜まり、アシ、杭、少し歩くとテトラ帯など目に見える変化が多くあります。
またポイントが広範囲に及ぶ為に場所取りに苦労しません。
そして何よりも住人が全くいない為、ゆっくりのんびり楽しめます。


テナガ情報
個人的な感想ですが元気なテナガが多い気がします。シーズン中はたくさん釣れますが、小型〜中型が多いです。
大型は物陰に潜んでいることが多いので、狙ってみて下さい。

同じサイズでも、六郷のテトラ帯などで釣れるテナガよりも引きが強く、ビビビビビビビ!!とまるで魚のようです。
水質
雨の降らない時は偏向グラスがなくても底まで見えますが、水門前の深くなっている辺りは満潮時には底が見えません。
六郷テトラ帯と水質は変わらないと思うのですが、水が動いていることと、ゴミが少ないからでしょうか、若干綺麗に見えます。生命感がある雰囲気がします。
ゴミ
少ないです。
ただし水門前はワンド状になっているので、大雨の後などはゴミが溜まって釣りにならないことがあります。
駐車場
コインパーキングが水門裏手にいくつかあります。
コンビニ
水門裏手にコンビニ、スーパー、商店街があります。
トイレ
簡易トイレが土手に何ヶ所かありますが、綺麗ではありません。
土手の裏手は公園になっていて、そこにもトイレがありますが住人風のオヤジ達がたむろしていることがあるので、オススメはしません。トイレも汚いです。

公園の先の信号を右に曲がるとコンビニ、左に曲がるとスーパーがありトイレも貸してもらえます。
水門から5分程度です。

水道も土手に何箇所かあり、公園にもあるので便利です。
住人情報
小屋は水門周辺には全くありません。
住人風のオヤジが水門の階段付近にいることがありますが、気にならない程度です。

アシ原
水門周辺には広大なアシ原が広がっています。
その結果、水中の生物が豊富に生息しています。また多くの野鳥や動物が集まり、個人的には多摩川下流の中で一番環境、景色が良い場所だと思っています。

野鳥のさえずりを聞きながら、水鳥の親子が泳いでいる姿を見ながら、ゆっくりのんびり釣りを楽しむことのできる場所でもあります。
潮の影響大!
河口なので潮の影響大!です。
干潮時には、かなり潮が引きます。水門前は潮が引くと釣り場が限定されるので、竿を長くするかA、B、D、Eポイントに移動することをオススメします。
炎天下注意!
この場所は日陰になる場所が全くりません。
そのため、炎天下での釣りには注意が必要です。直射日光を避ける帽子と目の保護のサングラス(偏光グラス)は必須。私は帽子と偏向グラスだけは必ず用意しています。

曇りの日はテナガも良く釣れますし、日射病などの心配もほぼないので一日中楽しめます。
足元注意!!
平地に近い場所は基本的に足場が安定しているのですが、どのポイントも落水の危険性があります。
特にA、Bポイントは高所になるので危険、そしてD、Eポイントは水辺に近い場所の足場がぬるぬるしていて滑ります。濡れている場所や、苔の付いている足場には乗らないほうが無難です。落水します。
乾いていても要注意!

各ポイント解説
【各ポイント攻略】
六郷水門でのポイントを、A〜Eの5箇所に分けてみました。
この各ポイントは多摩川でも海にかなり近いため、生物が豊富です。チチブやハゼ、カニの猛攻に悩まされることもあります。
しかしそれだけ魚影が濃いということなので、退屈せずに済むのではないでしょうか。

ハゼやチチブはテナガ釣りの外道として有名ですが、両魚ともオイシク食べられます。どちらも食べた事がありますが、本当においしかったです。ハゼは天ぷらにすると最高ですね。
ハゼはともかくチチブは・・・という方は、はらわたを取ってから丸ごと唐揚げにして食べてみて下さい。サクサクして意外なおいしさ!ですよ。
七味唐辛子を混ぜたマヨネーズを付けて食べると美味!です。

※各ポイント解説は、あくまでも管理人の個人的な意見なので参考程度にどうぞ※

A Bポイント
画像奥の、水門の入り口付近、右側がAポイント、左側がBポイントになります。

引き潮になった際でもここだけは水深があることから、テナガやハゼの影が最も濃い場所であり六郷水門の超一級ポイントです。
他のポイントが干潮で釣れなくても、ここだけは釣れる・・・ということがよくあります。
その為、シーズン中は常に人がいるポイントです。

ポイント後方には柵が設けられており、長めの竿で釣るか、柵の切れた場所から入るようになります。
足場は高所になる為、十分に気を付けて下さい。
干潮時には数メートルの高さになる上に水深が深く、船の往来もあるので危険です。

Cポイント
ここも人気のポイントです。
アシや水中の障害物が多くテナガの影も濃厚。

常に船が停留してあり船影もポイントになります。
船のある辺りはまだ足場が高いのですが、その足場の真下に障害物が結構あり、そこに大物が潜んでいます。

アシの小島付近までくると足場はそれなりに安定しており、広い上に水面からの高さもほぼ無い状態なので、家族連れ、カップルでの釣行にオススメできます。

足場が少し斜めになっているので、干潮時にはこの斜めの足場に立って釣る・・・というスタイルになります。
長い竿なら、上からでも釣れます。しかし・・・!

この斜めの足場は濡れている時にはかなり滑るので要注意!!!

満潮時には、この斜めの場所まで水が上がってきます。
護岸の平面の部分もかなり滑ります。濡れていない場所にもコケが付着していて危ないので、慎重に足場を確保しましょう。







船溜まりの影やその周辺も良ポイントです。 ヘチも狙いましょう。こちらも良ポイント。

Dポイント
Eポイントに続くアシの小島と護岸の切れ間で、この細い間もとても良く釣れます。
隙間の幅は1〜3mくらいでしょうか。

画像に映っている斜めの足場が上でも書いている「滑る足場」です。小石の上に網を掛けているジャカゴのようになっている場所で、コケがよく付着しています。
ここの濡れている部分には絶対に乗らないほうが無難です。
奥を狙わなくても、すぐ水際で簡単に釣れるので無理は禁物です。

狙い目はアシの切れ目と、護岸と水の境目。

画像でも分かるように、満潮時には濡れている部分まで水が上がってきます。


またこのポイントは干潮時には左の画像のようになってしまうため、全く釣りになりません。
干潮時にはA、B、C、Eのポイントに移動することをお勧めします。

Eポイント
実際の写真を撮っていないので、Google Eaethの画像を使用して説明します。

画像はEポイントを正面からとらえたものですが、台形にへこんだ場所が見えます。
ここは小さな水門になっており、この水門の中もポイントとなります。

小さな水門内は潮が引くと底が見えてしまうくらい浅くなるので、テナガを確認しながら釣ることが可能です。もちろん満潮時もポイントとなります。この中でハゼも釣れます。

赤く囲ってある部分は全てポイントです。
干潮時でもそれなりに水深がある為どこも良いポイントになるのですが、長めの竿があると広範囲を狙うことができます。

ここから眺める景色は開けていて開放感があるので落ち着きます。野鳥を眺めながら釣りをする・・・というオツな楽しみ方もできますよ。

総評
野鳥も多く訪れ、魚影も濃く、すぐ後方は開けた土手。
住人もおらず簡易トイレがある上に近くには水道もあります。土手から外へ出れば自販機、さらに数分歩けばコンビニ、スーパー、商店街もあるので、総合的に良好なポイントといえます。
ただ日陰になる場所がないので、炎天下での釣行には向きません。日陰対策が無い場合は、真夏であれば1〜2時間が限界ではないでしょうか。帽子は必須!女性は日傘を持っていくと良いかも知れません。

何よりも重要なのは、クーラーボックスです。

炎天下でブクブクバケツくらいのものでは、すぐに水温が上がり、テナガ全滅!ということも珍しくありません。
水温の急上昇には弱いテナガなので、クーラーボックスに水を入れ、ブクブクもセットした上での釣行が望ましいです。ヤバイと思ったらコンビニまで走り、氷などを入れておきましょう。
テナガは低温には強いです。

曇りの日はバッチリ!!なポイントなので、ぜひ訪れてみて下さい。
魚篭を用意して、帰るまで水中で活かしておくというのも手ですね。

シーズン中はA〜Eどこのポイントにも人が集中してしまうのですが、Eポイントのもっと先なども釣れます。
他に人がいない場所でもバッチリ釣れますので、自分だけのポイントを開拓しましょう。

おまけ
ここまでご覧になった方へ、ちょっとしたおまけです。
あまり知られていないポイントですが、ご紹介します。

画像は六郷水門を真上からとらえたものですが、水門のすぐ裏手が船溜まりになっています。赤枠で囲った部分、こちらでもテナガやハゼが釣れます。

赤枠内は柵で囲まれており、長い竿で不自由に釣ることになりますが、1箇所、迫り出したテラスのような場所があります。
その真下でも釣れるので、少しだけ長めの竿を用意すれば簡単に釣ることができます。
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