足にまとわりつく

先日(2007/8/11)に小学校4年の娘を連れて海に行って来ました。
都心からも割と近く 有名な海水浴場です。はっきり言って水はきれいではないのですが連休が取りに くい私にとって手軽な場所としてここ3年位通っています。
海に着いたのは 午前10:30頃で、 海の家に荷物を預け、パラソルを借りて泳ぐ準備をしました。娘は泳げるのですが 海に来ると必ず浮き輪を使います。

この日も浮き輪を着けた娘と早速、 波打ち際に行った所、 引き潮のようで水際までかなり歩きました。朝から大変に暑く、 海水が早くも生温かくなっており少々肌触りが気持ち悪かったのを覚えています。
波を受けながら私と娘は沖に向かって進んで行きました。
引き潮状態なので 沖のブイがある所までそんなに時間はかかりませんでした。ブイの付近に着いて さらに沖を走るモーターボートなどを眺めていました。
私は娘の浮き輪につかまりながら 泳いでいたのですが、ふと私の足先に何か当るのを感じました。目の先には 若いカップルが浮き輪につかまって同じように泳いでいたので私はってきり その彼氏の指先が触れたものだと思いました。
只、向こうも気づいている はずなのに振り向きもしないで気を使わない人だなぁ位に思って、更に立ち泳ぎを 続けていたのですが、しばらくするとまた足に何かふれた感じがしました。
今度は近くに誰もいません。
しかもその感触が言葉に言い表せないものだったのです。

ザラザラ?ガサガサ?圧迫?

はっきり言えるのは海草関係では無いという事。
海草が足にからまる事は何度も経験していますがこれは違います。 私はちょっと嫌な気になりその場を離れようと娘の浮き輪を押しながら結構、 マジで足泳ぎをしました。
岸に向かって泳いだのですがちょっとすると今度は私のももの当りに何かの感触がありました。流石にえっ!と思い、絶対にパニックの姿を娘に見せては いけないと思い、今度は夢中になって浮き輪を押して泳ぎましたが、それはついて 来るように足の色々な箇所に当ってくるのです。

生き物?くらげ?

必死に足を ばたつかせるのですが、それは間隔をあけながら接触してくるのです。痛いような 感触があったような記憶もあります。
私はとうとうがまんできずに

あーっ

という 大声を出してしまいました。
すると娘も顔面をひつらせ何かがくっついてくると 叫んでいます。

お父さん怖いっ!

と言った時の娘の顔を覚えています。
回りの 人達は我々が何を騒いでいるのかわからないのでポカーンとした顔をしています。溺れている風でもなく何なんだろうという表情です。
二人は殆どパニック状態で ようやく岸まで着きました。私は娘に今のは大きなゴミだからと言い聞かせました。
この海はきれいではないのでゴミがあるんだよと。
来年は下が透き通ったきれいな 海に連れて行ってあげるからねとも。

本当?本当にゴミ?

娘の顔は必死の形相です。

お父さんこれ見て

と言って娘は自分のももの内側を私に見せました。 私はそれを見てはっと息を呑みました。なんと娘の右のももの内側にまるで 猫が引っ掻いたような4〜5本の線の傷があったのです。
私も自分の足を隅々まで 確認しましたが娘のような深い傷を見つけることはできませんでした。私も痛いような感触があったのですが娘はもっともっと痛い感触があったのでしょう。
それでも今後のこともあるので私はあくまでも大きなゴミだと言い張りました。 心の中でこの海に連れてきたことを詫びながら・・・


何かこれを読まれた方はくらげ、もしくはお盆ネタと思われるかもしれません。お盆の時期に海に入ってどうのこうのみたいのありますしね。
原因はわかりませんが あの感触と追いかけてくるような恐怖感は当分、残りそうです。気分転換をした娘はしばらくすると笑顔になりましたがその日は2度と海には入りませんでした。

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