2007年6月26日

テナガのエサについての、あれこれを書いてみます。

テナガ釣りの定番エサといえばキジ、赤虫、サシの3つです。
いずれのエサもテナガには堪らないご馳走なようで、好んで食べてくれます。ポイントによって効くエサが違うというのも面白い点です。

ではこのエサですが、必ずしもこの3つでないと釣れないかというと、それは違います。
テナガは雑食です。シーズンオフ中のクチをあまり使わないときには藻やコケも食べます。ただやはり動物性の食べ物のほうが好みなので、それを使うことでより多くのテナガを釣り上げることができるのです。

イカの刺身、ソーセージ、ちくわ、鶏ささ身、他の肉類・・・・

動物性のものであれば何でも食べるので、このように人間が食べるものでも大丈夫。
これらのエサの良いところは、わざわざ釣り具店に行かなくても簡単に安く手に入ることです。以前、釣りの最中にサンドイッチを食べていて、玉子の黄身など具が落ちてしまったことがあるのですが、それにすらテナガが群がっていました。

キジ、赤虫、サシ。
これらは釣り人なら触ることもできますし、抵抗がないという方がほとんどだと思いますが、ご家庭をお持ちの方は保存に悩まされることが多いでしょう。
冷蔵庫にミミズなんてご法度!!というご家庭もありますよね。

「逃げないから絶対大丈夫!」

こんなことを言っておいてミミズが脱走した日には、この先一生の信頼を失います。
そこで頼りになるのが、イカの刺身、鶏ささ身など、人間も食べることのできるエサです。

これなら冷蔵庫に入れておいてもまず文句は言われないでしょう。冷凍すれば保存も効きます。
また、ミミズを食べたテナガなんて食べられない・・・・という抵抗がある人も、人間が食べるものをエサに釣れば大丈夫なのではないでしょうか。
ミミズには触れない・・・という方も安心です。ハリに付けやすいのも大きなポイントです。

しかし良いことばかりではありません。欠点もあります。

基本的にナマモノですから、炎天下に置いておくとあっという間に痛みます。
最大の欠点は、キジ、赤虫などに比べると食いが弱いという点でしょう。

まず考えられるのは香りです。
キジは5mm〜1cmほどに切って使うので、強い臭いが出ます。赤虫も刺して使うので、体液が出てすぐに臭いが出ます。サシも同様ですね。
これとは反対にイカの刺身、鶏ささ身、これらはハリに刺しても臭いが弱いです。

次に考えられるのは、エサの硬さです。
実際に触ると分かるのですが、キジも赤虫も柔らかく、これが水に入るとふやけるので更に柔らかくなります。
この柔らかさは結構重要で、テナガがエサを食べる際に、すぐにクチの中に運べるので、結果としてハリ掛かりしやすくなるのです。
イカの刺身、鶏ささ身、ちくわなどは、結構歯ごたえがあります。
この歯ごたえが、テナガの食いを遅らせて、ハリ掛かりが弱くなるのです。実際に試してみましたが、キジや赤虫に軍配が上がります。

しかし食いが落ちるとはいえ釣れますし、エサの手に入りやすさ、保存、そして家族からの信頼を得るためには、かなり有効なエサになるのは間違いありません。
是非一度、お試し下さい。


管理人/Taka