テナガ釣りを楽しまれる方の中には、ご家庭をお持ちの方がいらっしゃいます。
何かある毎にテレビゲームが叩かれますが、私はテレビゲームが駄目だとは思いません。現実の物事について興味を持つきっかけになることもあります。
しかしヴァーチャルの世界は所詮擬似空間あって、実際の物事に比べたら軽い世界です。
それに比べてテナガは小さな獲物ではありますが、初めて1尾を釣り上げた瞬間のゾクっとくる感覚はとても大きなものがあります。
子供の頃にザリガニやカブトムシを捕まえたことのある大人は忘れていた感覚が一瞬で戻り、その感覚をまだ知らない子供は、一瞬で野生の生物との駆け引きに興奮することでしょう。
その瞬間の子供が受け取る感覚は、大人の何倍も大きいと思います。
この感覚は、いくらゲームやCGの世界がレベルアップしても絶対に実現できない部分です。

しかしそんな子供達の前でマナー違反をしたらどうなるか。
しっかりと子供は見つめています。

捨てていることが当たり前な環境で育てば、それが当たり前な子供になります。
自分の子供ではなくても同じです。
子供は他の大人のすることを、大人よりも優れた観察力でジッと見ています。しかし善悪の区別は難しいのです。
粗大ゴミは駄目でも、割り箸の袋は捨てる・・・・同罪です。
恥かしくない釣り人として、テナガ釣りを楽しみましょう。

有名なポイントは雑誌にも取り上げられ、多くの人に知られています。例を挙げると、荒川、多摩川、新左近などがそうです。
テナガWebでも有名ポイントについてはある程度の公開をしていますし、管理人がテナガ釣りを学んだ多摩川については詳細なポイントの公開もしています。

マイナーなポイントは地元の人が楽しむ程度の規模であることが多く、多摩川のように広大なポイントが点在するというわけにはいきません。
そこをネットで公開してしまうことで、一時的に多くの人が訪れて場が荒れるということも珍しくないのです。
そういった理由から、マイナーポイントに関しては詳細な情報公開を許可していません。

では有名ポイントの公開は安全かというと、必ずしもそうとは言えません。

テナガWebは多摩川でのテナガエビ釣りに特化した情報サイトとして立ち上げました。
オープンから1年目で、変化がありました。
2006年辺りから多摩川にテナガ狙いの人が増えました。多摩川はテナガの有名ポイントなので雑誌や新聞の影響で人が増えたということもありますが、雑誌とネットの大きな違いは速報性です。
連休中など、「昨日ここでこれだけ釣れた!」と書くと、翌日そのポイントに人が集中することがあります。
実際にテナガWebをご覧になって多摩川でテナガが釣れることを知り、テナガ釣りを始めたという声をたくさんお聞きします。

人が集まることによる場荒れが生じ、釣れなくなるよりも心配していることがあります。
それはゴミです。
多くの人が訪れると、どうしても増えるのがゴミ・・・。

釣り場で出たゴミ、これは全てお持ち帰り下さるようお願い致します。
コンビニで買い物をしたのなら、帰りにそのコンビニで捨てるのも良いでしょう。

ゴミを100%出さない、捨てないということは不可能な場合もあります。
私も糸クズ1つも出さないと決めて釣行していますが、風で袋が飛んでしまった、糸クズが飛んでしまったということは何度もあります。
しかしそんな時は、誰かが捨てたゴミを拾うことにしています。

タバコをポイ・・・弁当の容器をポイ・・・釣りを楽しませてくれている場所に対して失礼です。また、きちんとマナーを守って楽しんでいる他の釣り人、散歩を楽しまれている方に対しても無礼です。
そんな人は釣りを楽しむ資格などありませんし、環境問題を語る資格もありません。


コンビニ袋1杯だけでもゴミ拾い、レジゴミをテナガWebから発信しています。
ご興味のある方は是非ご覧になって下さい。



2007年5月8日
『テナガWeb』管理人Taka